農業で、生きていく農業で、生きていく

石川県で農業をはじめてみませんか。

長い海岸線や霊峰白山が作り出す景観、
加賀百万石の風情が残る石川県では、
藩政期から作られている加賀野菜・能登野菜などの
農産物が地域を支えています。

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05.JA全農いしかわ

池川いけがわ卓弥たくみさん

池川卓弥さん池川卓弥さん

池川さんは2020年4月より
JA全農いしかわへ新入職員として入会し、
能登町で能登牛の飼育に携わっています。
牛の飼育のやりがい、
苦悩についてお伺いしました。

まず、農業を仕事にする
キッカケを教えてください。

今年(2020年4月)にJA全農いしかわに新入職員として入会しました。その後、畜産部畜産生産課(現職)に配属となり、現在は能登町で能登牛の飼育を担当しています。

能登牛とは
石川県内の生産から販売・流通に至る関係団体で構成する「能登牛銘柄推進協議会」が、平成7年(1995年)に規約を作成し、これに基づいて認定したもので以下の基準を満たしたものをいいます。能登牛は、平成19年10月に地域団体商標として登録されています。
※地域団体商標・・・地域ブランドを適切に保護するために設けられた商標登録制度。
参照:https://www.notoushi.net/

池川卓弥さん

現在はどんなお仕事をしていますか?

現在は牛舎内の清掃、餌やりがメインの仕事です。牛舎が合計で3つあり、他の社員と交替制で担当しています。(基本は定時通り8時~17時、月8日休暇のシフト制)
牛の飼育というと“広い草原に放牧する”と言うイメージを持つ方もいるかもしれませんが、筋肉がつくと肉が固くなってしまうため、牛舎内から出すことはあまりありません。また能登牛は去勢された牛のため、とても臆病で牛舎から出たがらない子も多いです。

池川卓弥さん

元々、牛の飼育の経験は
ありましたか?

いえ、牛の飼育は初めてでした。ただ、大学では食肉の品種をテーマに研究していたため、とても興味のある分野でした。また大学時代には附属農場で羊を飼育していました。
まだ入会して間もないですが、毎日牛の表情を見ていると、一頭ずつの顔の違いに気づいたんです。またのんびりしている牛や、臆病な牛など、それぞれの性格も分かってきて、これからもっと牛のことを学んでいきたいと感じています。

牛の飼育をしていて、
つらいことはありますか?

能登牛は9ヶ月~22ヶ月くらいまでの牛を月齢ごとに牛舎を分けて飼育しています。月齢10ヶ月くらいになると除角(じょかく)という作業があります。除角とは言葉の通り、牛の角を切る作業です。牛の角にも血が通っているため、除角作業時は牛もとてもつらそうで…見ているこちらも心が締め付けられるような気持ちになります。多頭飼育の場合、角が他の牛の目や体に当たる危険性を減らすため、成長過程で必要な作業なのですが、慣れるまでもう少し時間がかかりそうです。

池川卓弥さん

池川さんご自身として、
能登牛の未来をどのように
描いていますか?

昨年、能登牛は年間出荷1,000頭を達成しました。
しかし、現在はまだ石川県内の流通に留まっているため、これからは全国の方に能登牛を届けていきたいと考えています。能登牛の買い取り価格は全国平均よりも高いため、クオリティの高いお肉をより多くの方に食べていただき、石川県の畜産に貢献していきたいと考えています。

04.JA松任

(有)くらた農産
加藤かとう晴樹はるきさん

加藤晴樹さん加藤晴樹さん

加藤さんは元々一般企業に
就職していましたが、9年前に農業へ転身。
現在はくらた農産で現場の管理、
指導育成を行っています。
30代の加藤さんに農業の課題と未来について、
そして農業の伸びしろについても
お話をお伺いしました。

まず、農業を仕事にする
キッカケを教えてください。

元々は一般企業の営業職に就いていたのですが、退職を機にくらた農産(現職)へ転職しました。
県が主催の第一次産業のガイダンスに参加し、話を聞いて、もともと持っていた農業への興味がより一層強くなり、転職を決意しました。

加藤晴樹さん

数ある転職先の中で
農業を選んだ理由はありますか?

もともと自然が好きだったので、農業で働くことへの興味は持っていました。
ただ農業は機械化が進んでいるとはいえ、他の業界と比べてまだまだ人の手を介して作業をしているとも感じていて、成長の余地が多分にあるのではないか?
と考え、自分の力を試してみようと思ったのが大きいかもしれません。

現在はどんな仕事を
しているのですか?

現在は露地(屋外)野菜の栽培管理、働いている人への指導育成を中心に行っています。私は30代半ばなのですが、働いている方は目上の方が多いため、伝え方を工夫し、思考錯誤しています…。

加藤晴樹さん

加藤さんが考える農業の課題とは
どんなところにありますか?

細かな話ですが、農作業すべてに厳密なマニュアルがあるわけではありません。仕事がまだ言語化されていない箇所もあり、新しい人が農作業を行うときに困ってしまうことがあります。そうなると農業をはじめるハードルが高くなり、結果的に就農人口も増えていかない原因にもなるかもしれません。まずは一つひとつの仕事を言語化して、はじめての人でも分かりやすいような仕組みをつくることが必要になるんじゃないかと思っています。

加藤晴樹さん

これから農業をはじめる人に
向けて話すとしたら、
どんなことを伝えたいですか︖

農業に牧歌的な、ゆるやかイメージをお持ちの方もいるかもしれませんが、実は結構忙しいです(笑)。また自然、天候に左右される仕事なので、計画通りにいくことばかりではありません。でもそこは逆転の発想で、うまくいかないからこそ「アイデア」がとても貴重になってくるんだと感じています。伸びしろがまだまだたくさんある業界なので、皆さん一人ひとりの発想が農業を成長させる一因となり、やりがいを感じられるのではないかと思います。

加藤晴樹さん

最後に… 一言をお願いします!

農業はご存知の通り、高齢化が進んで担い手が不足しています。さらに先ほどお話したようにノウハウの多くが言語化されていません。しかしそれをマイナスととるのか、まだまだ伸びる余地ある、とプラスに捉えるかは自分次第ではないかと思います。私は他業界からの転職した立場として、固定観念にとらわれない発想をカタチにしたり、同世代の同志たちとの横のつながりを持ちながら一体感を持って農業をもっとより良くしたいと思っています。
同じような想いをお持ちになられる方は、ぜひ一緒に農業のミライについて語りましょう!

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03.JA松任

(有)黒澤農場
黒澤くろさわ与典とものりさん

黒澤与典さん黒澤与典さん

黒澤さんは実家の農家を継ぎ、
平成14年に「黒澤農場」を創業。
今後、更なる農業発展のために
大切にしていることについて、
お話を伺いしました。

どんな農作物を
作っているのですか?

ビニールハウスと露地(屋外)でそれぞれ野菜をつくっています。ビニールハウスでは小松菜、水菜、ほうれん草がメインで、これらは1年中つくっています。現在ビニールハウスは56棟あるため、多くのパートさんの力を借りています。
露地ではキャベツ、スイートコーン、ネギなどをつくっています。

黒澤与典さん

現在、パートさんは
何名くらい働いているのですか?

総勢で30人くらいのパートさんがいます。勤務日数、時間もバラバラですが基本は勤務希望日を基にシフトを組んでいます。希望日の取りまとめは妻がパートさんと調整してくれていて、とても助かっています(笑)。女性(主婦)の方が多いので同性の方が相談しやすいこともあり、適材適所で仕事を分担しています。

現在、パートさんにはどんな
お仕事をお願いして
いるのですか?

季節によって作業内容は変わりますが、基本的には野菜の収穫、仕分け、梱包などをお願いしています。品目ごとに数名のチームに分かれて作業をしてもらっています。皆さん、とても元気な方ばかりでとても助かっています。コンテナに入れた野菜の運搬など、多少力を使うこともありますが、基本的には無理のない範囲で仕事をお願いしています(力仕事は男性がメインで行っています)。

黒澤与典さん

パートさんに仕事を教えるときに
注意していることはありますか?

伝え方には特に注意をするようにしています。私が教わったころは「見て覚えなさい」という風潮でしたが、その教え方には私自身、疑問を持っていました。ですので、まず作業一つひとつに「なぜこの作業があるのか」「なぜ必要なのか」をきちんとお伝えするようにしています。
理由がわかれば仕事の覚えも早くなり、工夫も生まれるのではないかと思っています。

黒澤与典さん

“これから働く方へ”
どんな方が農業に向いていると
思いますか?

元気、前向きで、健康な方であれば年齢は問いません!(笑)最近は機械化・IT化で人がやらなくてもいいことも増えてきていますが、農業は体を使う仕事です。大変なこともあるとは思いますが、体を動かす分、健康的な体にもなります。ぜひ皆さんの知恵や工夫で石川の農業をお手伝いしてもらえると嬉しいです。

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02.JA小松市

(農)矢田野地区営農組合
前川まえかわ幸久ゆきひささん

前川幸久さん前川幸久さん

前川さんはJA小松市の職員を定年退職後、
(農)矢田野地区営農組合を立ち上げ、
代表理事として30名のスタッフさんを
取りまとめ、地域の農業を担っています。
これからの農業について、
そして働く上で大切にしていることを
お伺いしました。

(農)矢田野地区営農組合とは
どんな組織なのですか?

JAを定年退職後、地域の農業に貢献すべく(農)矢田野地区営農組合を立ち上げました。ここでは水稲、大麦、大豆、大根などをつくっています。「組合」というと農家さんが集まる組織、という印象をお持ちになるかと思いますが、私たちの組合では農家ではない(農地を持っていない)方でも組合員になれることが特徴です。

前川幸久さん

なぜ農地を持っていない人も
対象にしているのですか?

皆さんもご存知の通り、人口減少が進み、農業に携わる人は慢性的に減っています。
今後、農業を維持・拡大していくためには既存の農家さんだけではなく、同じ地域でも農業に携わってこなかった人たちにも農業に触れてもらい、仕事として参加してもらうことが不可欠だと考えたからです。ちなみに組合員になると雇用関係を結ぶとともに、人間ドッグ受診費用の一部を補助する制度をつくっています。元気に農業を続けてもらうことが大事だと考えています。

現在、組合員としてどんな方が
働いていのですか?

組合員は総勢30名います。3割が男性・7割が女性です。男性は田んぼでの力仕事を行い、女性は男性が収穫してきた野菜の洗浄や仕分け、梱包などをお願いしています。年齢は30~60歳などさまざまで、少し前は高校生も働きに来ていました。作業時間は仕事内容によって多少異なりますが、概ね8時~15時/16時くらいまで、時給は1,000円程度です。パートさんにはあらかじめ勤務希望日を教えてもらいます。「短期で働きたい」「お子さんや家族の予定を優先したい」などの要望を聞き、シフトを組んでいます。

前川幸久さん

前川さんが働く上で大切に
していることはありますか?

農業に携わってもらう以上は、皆さんに幸せになってもらいたいと思っています。農業は一人ではできませんので、組合員が力を合わせて働く必要があります。その上で大切にしているのは「時間を守る」ということです。特に、農業は分業のため連携が必要となりますから、就業時間に遅れてしまうと他の作業に影響が出てきてしまいます。ですので、いま働いてもらっている人には時間を守ることを何よりも大事にしてもらっています。

前川幸久さん

“これから農業へ携わる方へ”
メッセージをお願いします!

農業は私ひとりではできません。例えば農作業で使用する機械は、高価な割に稼働率があまり高くないため、農家1人で所有するとコストがかかってしまいます。
そこで組合ではトラクターや田植機、コンバインなどを共同所有し、複数の農家さんで使ってもらうことでコストを圧縮しています。このように、農業をより「持続可能」な産業にしていくために、みんなの協力を得ながら、農業を盛り上げ、結果稼げる仕組みをつくっていきたいと思っています。農家さんだけでなく、農地を持っていない方でも垣根をつくらず、地域の産業に貢献してきたいです。

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JA小松市 無料職業紹介所

石川県小松市上小松町丙252(営農部 担い手対策室)

電話番号0761-23-40530761-23-4053

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01.JA小松市

北村きたむら栄次えいじさん

北村栄次さん北村栄次さん

北村さんはサラリーマンから転身して
農業の世界へ。
現在は奥さんとパートさんとともに、
稲作とトマトをつくっています。
サラリーマンと農家での働くことの違い、
そしてやりがいについてお伺いしました。

どんな農作物を作って
いるのですか?

稲作とトマト農家を営んでいます。稲作は5月頃(田植え)から9月頃(収穫)まで、トマトは2月(種まき・植え付け)~5月(収穫)と7月(種まき・植え付け)~12月(収穫)の2度、収穫のタイミングがあります。複数の農作物をつくり、1年間を通して農作業を行っています。トマトは軸が太い・細い、実が大きい・小さいなど、一律ではありません。苦労することもありますが、工夫・改良する楽しさも同時にあると感じています。

北村栄次さん

普段は何時からお仕事を
されているのですか?

稲作の場合、田植えの時期は朝8時から17時くらいまで働いています。
逆に収穫(稲刈り)時は10時頃から仕事をはじめます。朝早いと稲に朝露がついているため、日が昇ってからが収穫のちょうど良いタイミングになるんです。トマトはビニールハウスで収穫しているため、朝は結構早いですが、その分終わるのも早いです。パートさんには朝早く出てもらう代わりに午前中で終了、といった働き方をしてもらっています。

現在、パートさんにはどんな
お仕事をお願いしているのですか?

稲作では田植え時に3名、稲刈り(収穫)した籾の運搬に1~2名のパートさんと一緒に働いています。
皆さん70代前後で近所からお手伝いに来ていただいています。お昼休憩時はお弁当を持ってきている方や、私の自宅で一緒にご飯を食べる方もいますよ。皆さん、とても元気な方ばかりでとても助かっています。

北村栄次さん

サラリーマン時代との変化は
どんなところに感じますか?

サラリーマン時代は毎日決まった時間に仕事に行き、仕事が終われば帰る、というライフスタイルでしたが、今はその日の天候・気温・農作物の状況によって働く時間を決めています。もちろん、農作物の成長に合わせて動きますが、慣れてくれば自分のペースやパートさんの都合に合わせて「今日はこの辺でいいか」と終えられることができるのも、サラリーマンにはない、自営業ならではの変化かもしれません。

北村栄次さん

“これから働く方へ”
どんな方が農業に向いていると思いますか?

元気で・前向きで・体力に自信があればどんな方でも向いているはずです。
パートさんには難しい仕事はお任せしませんので、比較的すぐに仕事を覚えられるかと思います。もし少しでも興味をお持ちの方はまずは短期アルバイトや農作業を体験してもらうと働くイメージが湧くかもしれません。
また、「将来、独立したい!」と考えている方がいれば、将来を見据えて働きながら学んでいただいて構いません。皆さんと働く日を楽しみにしています!

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電話番号0761-23-40530761-23-4053

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